今回も引き続き「喜多川泰さん」の作品をご紹介!
自己啓発書とファンタジーをかけ合わせた独特の世界観で読む人を飽きさせず、間違いなく心に響く本です。
物語になっているので、とても読みやすく家族や、友人にもすすめたくなるような1冊なので、興味のある方はぜひ読んでみて下さい。
あらすじ
14歳の誕生日を迎えた少年サイードが、おじいちゃんから「賢者の書」をプレゼントされる。
しかし、その「賢者の書」の中身はなぜか白紙、まだ何も書かれていない。
サイードは、これから旅に出て9人の賢者と出合う。
賢者たちは、最高の賢者になるために必要なことを教えた証として9つのピースをサイードに渡す。賢者の書を完成させるのは、9つ全てのピースが必要なのだ。
サイードは無事に全てのピースを手に入れることは出来るのか。
9人の賢者たちは、サイードが最高の賢者になるために、いったいなどんなことを教えるのか。
サイードは、賢者にたちから何を学ぶのか。
サイードの旅が始まる。
感想・賢者の書から学んだこと
第三賢者の教え「自尊心と他尊心」
自らを、かけがえのない尊い存在である、と自尊心を高めていくことは、とても重要であるが、
それと同時に、全ての他人をも、自分と同じように尊重すること、かけがえのない存在であると認めること、つまり「他尊心」も同じ高さにまで高めていかなくてはならない。
自尊心と他尊心は、同じ高さである限り、どこまでも高めて行くことが出来る。
そして、これこそが成功に鍵になる。
確かに、自分は他者より優れている、とおごり高ぶれば、他者や成功は必ず去って行く。
自分を含め、世の中全ての人間が、無限の可能性を持ったかけがえのない存在であるということを、よく理解しているものこそが、人生を素晴らしいものにしていくことが出来るのだろう。
第八の賢者の教え 人生は言葉によってつくられている
人が言葉によって影響を受け、人生がつくられていくのだとしたら、いったい誰の言葉に一番影響を受けるんだろう。
親?それとも友人?
いや、違う!
「自分の発する言葉」である。
自らの言葉を一番聞いているのは、自分自身だ。
そして、心のなかで繰り返される日々の言葉(思考)も、誰よりも多く聞いている。
それが未来の現実になっていくのだ。
ということは、今日自分の口から発せられる言葉、心の声は、未来にそうなりたい自分の言葉でなければならない。
自分が使った言葉どおりの人生が待っているのだから。
まとめ
サイードが賢者から様々なことを教わる過程の中で、自分もまるで物語の中に入って、旅をしているような気分にさせてくれる不思議な、そして何度も読み返して、自分の中に落とし込みたいと思う本でした。
この本を読み終えた頃には、自分の人生色々あったけど、全てのことが繋がっていて、一つ一つがかけがえのないパズルのピースだったんだ。どの事柄一つかけても、今の自分はない。
全てが大事な経験だったんだ、と思えるようになった自分がいました。
おすすめです。