子どもが習い事に行きたくないと嫌がる事って結構ありますよね。
途中で辞めさせていいの?
無理やりにでも行かせるべき?
継続は力なり?物で釣る?
続けるべき?辞めさせるべき?
ママとパパの悩みは尽きません。
子どもが習い事を嫌がる時の理由や原因、対処法を保育士目線で紹介していきます。
そもそも、子どもに習い事をさせるべき?習い事って必要?
まずは、対処法を述べていく前に、根本から考えていきたいと思います!そもそも習い事をさせるべきなのかどうなのか、それを考えていきましょう!困った時は原点に戻る!鉄則です!
そもそも、習い事をさせるべきか、どうなのか!
まず第一に肝心なのは子どもの気持ちです。習い事は子どもが主役です。
本当にやりたいのか、それとも何だかよく分からないけどママが進めるならやろうかな~?なのか。
そして第二に親の気持ちも重要です。なんでその習い事をやらせようと思ったのでしょうか。
焦りからなのか。
子どもの将来への不安からなのか。
自分が小さい時習わせてもらえなくて悔しい思いをしたから、せめて子どもには習い事をさせてあげたい、という親心からなのか。
習い事は年齢が小さければ送迎の問題もありますし、時間やお金もかかります。ママ友や他のお子さんとの関わりも出てくるでしょう。
一度、子どもの習い事が本当に今必要なのかどうか、冷静に考えてみる事も必要かもしれません。
(もし今、新たに習い事を始める前、という状況でこの記事をお読みになっているのでしたら、是非親子で足を運び、実際にその習い事を体験してみる事をおすすめします。)
先に話した何だかよく分からないけどママが進めるならやろうかな~?の場合でも、実際体験してみたらなんだか楽しかった!という事も十分考えられますので。
そして、習い事を本当にやりたい!やってみたい!と本当に子どもが思うのであれば、子どもの可能性を伸ばす絶好のチャンスにもなりますので時間的、経済的に余裕があるのなら積極的に習わせて良いと思います。
そもそも、習い事をはじめるきっかけはなんでしたか?なぜ、今の習い事をはじめることになったのでしょうか?始めるときの子どもの表情はどうでしたか?一度原点に帰り振り返って思い出してみましょう。
子どもが習い事を嫌がる辞めたい行きたくない時の効果的な対処法
子どもが習い事を嫌がる辞めたい行きたくない理由
最初のうちは喜んで行っていたのに急に行きたがらなくなってしまった、なんていう事、結構ありますよね。
考えられる理由として
- 先生に怒られた、怖い
- 意地悪な友だちがいる
- ママやパパと離れるのが嫌
- 本人のやる気がなくなってきた
- 段々とやる事が難しくなってた
- 他にも習い事をしていて疲れている
- 上達しないのでつまらない
- 勉強、宿題が多くて時間がない
- 発表会に出たくない
- 友だちと遊びたい、ゲームがしたい
- 興味が他のものに移ってきた
などが考えられます。子どもは年齢が小さければ小さいほど自分の気持ちに正直ですから「行きたくない!」と泣いて嫌がると思います。
さて、困りました。
単純に習い事を辞めさせていいものか悩むところですよね。次の項でお話ししていきます。
子どもが習い事を嫌がる時の対処法その1
まずは、何が嫌なのか子どもの話をじっくり聞いてあげて下さい。
そして、親子で一度真剣に話合ってみて下さい。もしかしたら一人で悩みを抱え込んでいるかもしれませんし、行きたくない辞めたいという気持ちが一時的なものなのかもしれません。
本当は行きたい、続けたいけど何か理由があって行きたくない場合は先生に相談したり、他の所に移る、環境を変えるとういう事も出来ると思います。
辞めたい気持ちが一時的なものであった場合は、一旦休会して気持ちを整理してみるなどの方法もあります。その後、習い事をまたやりたい!と子どもの気持ちが動けばまた再開すれば良いですし、逆にやっぱり行きたくない、辞めたい、嫌だという事であれば本人の気持ちがそれまでだったという事になります。
子どもが習い事を嫌がる時の対処法その2
ただ、そうではない場合、話し合っても何をしても「もう嫌だ!とにかくもう行きたくない!」という場合、もう一切やる気がない!というケースですね。
ズバリ言います!これは辞めて良いと思います。
そもそも習い事ですから、行きたくないのに無理やり行かせても上達する事は難しいですよね。
習い事が全てではありません。他にも子どもの成長発達にとって大切なものは沢山あります。時間を大切に使って下さい。
子どもが習い事を嫌がる時の対処法その3
中にはまだ始めたばかりではなく、何年か継続してやっていた習い事なのに、子どもの成長と共に気持ちも変わり徐々に行きたくない、辞めたい、という気持ちになってくるケースもあります。
こういうケースでは、友だちなど人間関係でのトラブルや、今まで出来ていた事が出来なくなり、限界を感じたり、友だちと自分を比べる事で不安や焦りを抱えている事が少なくありません。
いつも以上にじっくり話を聞いてあげる事、必要であれば先生に相談し解決に向かえるようサポートする、習い事を始めた当初の目標を思い出し、人と比べる必要はないこと、などを話してあげて下さい。
その上で、このまま続けるのか辞めるのかを本人が選択出来るようサポートしてあげて下さい。
子どもが習い事を嫌がる時の対処法その4
先生に時間を取ってもらって徹底的に相談する。
私は相談される側でしたが、大抵の場合、既に先生は子どもの変化に気づいているものです。
〇〇ちゃんと最近仲が悪いなとか、今日は叱られて来たかなとか、最近やる気がなくなってきてるな~、なんか今日あった?など、きちんとみていれば分かります。
もちろん、その時の子どもに対する対処は一生懸命やりますが、
ママやパパには、面と向かってこちらからは言いだしにくい場合もあり、
「ちょっと相談に乗って欲しい事があるんですけど~。」とママやパパの方から言ってきてもらえると
話すきっかけが出来て良かった~、なんて思ってました。
ママやパパには言えなくても先生には本当の気持ちを話している、なんて事もあります。
ですから積極的に先生に相談してみるのも手です。
習い事すぐ辞めたら「辞め癖」がつかないか心配
うちの子は何か始めてもすぐに飽きて辞めてしまうんです。長続きしなくて困ってます。
う~ん、結構習い事にはつきものの悩みですよね。
でも、大人の私たちでも「あれやってみたい!」「これやってみたい!」と思って始めたはいいけど、やってみたら「なんか違う。」「思ったより難しい。」「なんだか面倒。」なんて思う事もありますよね。
その気持ちを抱えたまま続けるのって結構なストレスです。
大人の場合、色々自分なりに考えてもう少し頑張ってみよう!と思えるかもしれませんが子どもは難しいです。
子どもの習い事「辞め癖」がつかないようにする対処法
「辞め癖」がつかないようにする対処法その1
習い事を始める最初が肝心!!
今はスイミングや英会話、バレエやピアノ、サッカー、体操、プログラミング、幼児教室等、スポーツ系から学習系まで様々な習い事があり気軽に始められます。
ですから、子どもが習い事を始める前に「思っていたのと違う!」「なんだかつまらない」とならないよう必ず体験に行き、直に先生や教室の雰囲気を知る事にはとても意味があります。
・担当になる先生はどんな感じの方なのか
・どのようなお子さんが通っているのか
・送迎はしてくれるのか
・子どもが大きくなってきたら一人で通えるのか
・習い事を始める事でどんなメリットがありどんな事が身に付くのか
・月謝など経済的な負担は実際どのくらいになるのか
・教室やレッスンする場所での安全面への配慮はきちんとされているのか
など、しっかり確認する事が大事です。
もちろん、実際に入会してからでないとはっきりとした事が見えてこない事もありますが、お子さんがその習い事の雰囲気から直に感じる第一印象というものは、その後習い事を続けて行く上でとても重要なものになっていきます。
また色々な質問を投げかける中で、その質問への回答の仕方などから担当する先生の人柄なども感じ取りやすくなってきます。
「辞め癖」がつかないようにする対処法その2
実際に習い事を始めよう!となったらまず、
何のためにその習い事をするのか、あらかじめ子どもと一緒に具体的な目標設定を立てておくことも習い事を継続させる上でとても効果があります。
目標の立て方ですが・・・
いきなり高い目標を掲げて頑張って続けていこうね!とするよりかは、
1.子どもが達成出来そうな目標を細かく
2.具体的に設定していった方が良いです。
そしてママやパパも出来るだけ子どもの習い事に興味を持って
1.今日はどんな事をしてきたのか教えてもらう
2.どんな小さな事でもいいから出来たことを褒める
ようにすると良いでしょう。
子どもの習い事に対する「やる気」を持続させるためには効果的です。
また、目標を親が書かせている家庭もありますが子どもの負担にならないよう気を付けて下さい。
なぜなら、本当にやる気があって子ども自らが目標を達成したい!と考えている場合、親が言わなくても自ら進んで目標設定をしていくものだからです。(イチローさんとかみたいに)
子どもが習い事を嫌がる辞めたいと言った時に言ってはいけない一言
子どもが習い事を辞めたい!行きたくない!という気持ちになった時、
「また辞めるの?全くあなたは長続きしないんだから。」という言葉は使わないであげて下さい。
何度もこの言葉を言われていると、新たに何か他のものに興味が出てきたとしても自信を失ってしまい自発的に動こうとはしなくなっていく恐れがあります。
幼い頃に辞めた習い事を、大きくなってから再開する子どもも少なくありません。
今はそのお子さんにとってその習い事の「最適な時期」ではなかっただけです。
私たち大人だって、続かなかった事なんて山ほどありますよね。
子どもの習い事は何才から始めるのがいいの?習い事に最適な時期は?
決まりはありません!子どもがやりたい!これをやってみたい!と興味を持った時です。
大人の習い事だってある位ですから、いつが最適という決まりはないと思います。
ただ0歳から2、3歳位まではママと一緒に楽しめるものをおすすめします。
というのは、私は以前幼児教室の講師もしていたことがあるのですが2歳になって間もない子どもでも母子分離をする所でしたのでママと離れるのが悲しくて泣き叫ぶ子が沢山いました。2歳前後くらいでしたらママが家で一緒に遊びながら教えてあげられる事はたくさんあります。
YouTubeにも親子で楽しめるものはいっぱいありますし、膝に乗せて絵本を読んであげるだけでも子どもは十分に色々な事を吸収していきます。
少子化もあり、企業も0歳から子どもをゲットしようと必死です。惑わさないで下さい!
0歳からはこれ、1歳からはこれ、と様々な情報が錯乱しママやパパも焦ってしまう事でしょう。
でも、そもそも習い事ですから焦る必要はありません。じっくり見極めていいんです。
習い事が嫌になるのは子どもだけじゃない!親にとってもストレス?
習い事が親にとって精神的な負担・ストレスになってきた場合の対処法
先にも言いましたが、子どもがまだ小さい時の習い事は、送り迎えや他のママ、お子さんとの関わりがどうしても出て来ます。
子どもの習い事での人間関係。これが苦になるママは多いのではないでしょうか。
私のおすすめとしては、あまり近い関係にはならず、少し距離を置きつつ当たり障りのない程度に付き合う事です。
習い事は必ず、進み具合や出来具合といったように、あの子はこれが出来るけどうちの子はまだ出来ないなど、その進みの度合いに差が出て来るものです。
そのため、最初は仲が良くても次第にライバル心を持たれたり、意地悪をされたりといった事でトラブルがあるのも事実です。泣く泣く辞めざる負えなくなってしまった親子もいました。
また、他の子どもと自分の子を比べない事です。我が子を大事に思うからこそ心配なわけですから難しいかもしれませんが、比べたところで何も変わりませんし、ただママが苦しくなるだけです。
どうしても比べてしまって辛いのであれば一旦習い事を辞める、休会する等の選択もありだと思います。習い事なんですから、そんなに無理はしなくて大丈夫です。
また、子ども同士のトラブルやママ同士のトラブルなども早めに先生に相談してみるのも手です。子どもを良く観ていてくれている先生であれば意外と早くからトラブルに気づいている事も多く、先生は先生でいつ切り出そうか時期をみていた、なんて事もあります。
悩みが深刻になる前に、早めの対処をしていく事をおすすめします。
まとめ
せっかく始めた習い事ですが急に行きたくない!と子どもが言い出す事は本当に良くある事です。
辞めさせていいのか、今までの事が無駄にならないか等、子どもを大切に思うからこそ親の悩みは尽きませんよね。
しかし、習い事は必ずやらなければならないものではありません。今までやってきた事が無駄になる、なんて事もありません。
どんなに短い経験だったとしても、経験は経験!経験は宝です。
まずは冷静に子どもと話し合ってみることから始めてみて下さい。
そして子どもが習い事を楽しんでやっているようなら、他の子どもと比べる事なく、
「今日はどんな事を習ってきたのかな?ママにも教えて~。」と、
ママやパパも子どもの習い事に興味を持ってあげて下さい。子どもはきっと喜んで教えてくれると思いますよ。
人に教えると習ってきた知識も定着しやすいので一石二鳥です。
少~し力を抜いて楽しくやるのが長続きの秘訣かもしれませんね。
ここまで長々と読んで頂きありがとうございました。(*^^*)
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